貯水槽の修理って?
  1. 継ぎ目からの水漏れも解決!貯水槽の修理ではどんなことをする?

貯水槽の修理ってどんなことするの?

まずは劣化診断から

まずは劣化診断から

断水や汚水の危険から建物の利用者を守るためにまず管理者としてやるべきことは、貯水槽の劣化診断です。貯水槽を専門に取り扱う業者の中には劣化診断を無料で行ってくれるところもあります。

この劣化診断ではどんなところをチェックしてくれるのかというと、まずFRPの強度が落ちていないかどうかについて、タンクの外側から入念に検査してくれます。FRPの強度が落ちることによって本体の破断が起こり、水質にも影響を及ぼすのでまずはこのFRPチェックがとても重要なのですね。そのほか、水槽内部についても腐食や水漏れ、発錆などがないかどうかを調査します。そして劣化診断が終わると状況を詳しくまとめて診断書を作成し、補修や修理が必要な箇所があれば知らせてくれます。

●水槽診断士とは●

各種水槽の劣化診断や耐震診断を行うことができる専門的知識を持っているのが水槽診断士。既設特定住宅部品診断士(水槽診断士)の登録講習を修了した上で、優良住宅部品の評定機関である一般財団法人ベターリビングに登録することで水槽診断士になることができます。

貯水タンク修理の要は「ライニング補修」

貯水槽の補修・修理には、給水ユニットや給水ポンプの更新、マンホールパッキン・電極・ボールタップ・通気管などの更新・改修工事など、状態によって様々な作業が必要になりますが、業者によって差異があり、またある意味貯水タンク修理の要と言えるのが「ライニング補修」。受水槽や高置水槽などの貯水タンクの継ぎ目である目地を補修剤で強化することで漏水を防ぎ、貯水タンクの寿命を延ばすというとても重要な補修作業です。

貯水タンク修理の要は「ライニング補修」

出典:株式会社 信栄

このライニング補修自体はどこの修理業者も行うものですが、問題はライニングに使う補修剤。これによって仕上がりや強度が大きく異なってきます。ライニングにどんな補修剤を使い、どれだけの技術があるかというのは貯水槽修理業務の根幹を成す部分でもあると思いますので、修理業者を決める際にはライニングに関するこだわりを聞いてみるのもいいですね。

外装塗装工事には機能面以外の役割もある

貯水槽修理の1つに外装の塗装があります。これには腐蝕や発錆を防いで強度を高めること、藻類の発生を促す紫外線の攻撃から水槽を守ることなど、機能的な意味における必要性がまずあります。これもまた貯水槽を長く衛生的に保つための手段の1つです。

しかし外面塗装にはもう1つの意味があります。それは美観を保つこと。建物の敷地内または屋上に設置されている貯水槽はそこを訪れる人の目を引く建造物です。特にそれが飲食店や商業施設であれば、そのお店の印象にも大きく影響します。集合住宅であっても、例えば物件の内見に行ったときにボロボロの貯水槽が目に入ると、建物全体の玄関やエレベーターホールなどの共有部分が汚れている場合と同じく、衛生的にあまり良い状態ではない印象を受けるのではないでしょうか。

こういった二重の意味において、貯水槽の外面塗装をしっかり行ってピカピカの状態を保っておくことはとても重要です。逆に貯水槽の外面の状態をチェックすることでその建物の水の状態を推し量ることができるとも言えますね。

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