貯水槽の仕組みを紹介!
  1. 【基礎知識】貯水槽の仕組み・受水槽との違いについて徹底解説

貯水槽と受水槽の仕組みを解説!

そもそも貯水槽とは?

そもそも貯水槽とは?
出典:東京都水道局発行「貯水槽水道の適正管理について」

貯水槽には受水槽や高置水槽などに加えて給水ポンプやメーター、給水管など様々な設備が含まれ、建物の種類によって必要な設備は異なりますが、その詳細については次項で詳しくご説明します。いずれにしても、例えばその建物がマンションならばそこに住む人々の生活用水はすべてこの貯水槽を通ったものであるため、居住者たちの健康に関わる重要な設備ということになりますね。

水道局が浄水場から配水管を通って直接蛇口まで水を届ける「直結給水方式」を採用している場合はその建物に貯水槽が存在しませんが、多くの集合住宅や公共設備、ビルなどは貯水槽水道方式を導入しています。そして採用されている貯水槽の種類は建物の大きさや形状によって異なります。

貯水槽の種類

貯水槽水道方式を導入して給水を行っている建物には必ず貯水槽がありますが、貯水槽を使った給水方式にはいくつかの種類があります。それぞれの仕組みを見てみましょう。

加圧ポンプ/圧力タンク式

加圧ポンプ/圧力タンク式
出典:福岡市HP「貯水槽の管理」

貯水タンクは地上または地下に設置された受水槽のみ。まず配水管からの水が受水槽に溜まり、そこから加圧ポンプまたは圧力タンクの力で建物の各階に水を送るシステムです。比較的低めの建物で採用されることが多い方法です。

受水槽高置水槽式

受水槽高置水槽式
出典:福岡市HP「貯水槽の管理」

地上または地下に設置された受水槽と、屋上に設置された高置水槽の2つの貯水タンクがあります。受水槽に溜まった水をポンプで高置水槽へ送り、そこから重力を利用して各階に給水するシステムです。中高層の建物で採用されることが多い方式です。

増圧直結高架水槽方式

増圧直結高架水槽方式
出典:管理見積.com

貯水タンクは屋上に設置された高置水槽のみ。配水管を通って送られてきた水がそのままポンプで高置水槽へ送られてそこに貯留されます。そこから先の配水方法は受水槽高置水槽式と同じです。

このような貯水槽水道を設置するか、または前項で触れた直結給水方式を導入するかについては決まりがあります。

貯水槽を設置する際の決まり

直結給水方式の導入または貯水槽水道の設置については、行政により指導基準が定められています。例えば兵庫県宝塚市の指導基準の第8章第2節「貯水槽水道の設置」には以下のように定められています。

「一時に多量の水を使用する箇所、その他管理者が必要と認めた箇所には、貯水槽水道を設置しなければならない」

次に掲げる場合は、貯水槽給水方式により給水する。

1 階数が3階以上の建築物で、直結直圧給水や直結増圧給水に適さない建物へ給水するとき

2 高台等で、水圧が不十分で所要の水圧・水量が得られない箇所へ給水するとき

3 一時に多量の水を必要とし、付近の給水に支障を及ぼすおそれのある箇所へ給水するとき

4 病院、ホテルなど、配水管の断水、減圧時に、水道使用者が業務又は営業等に支障をきたすおそれがある箇所へ給水するとき

(以下5〜8項省略)

出典:宝塚市給水装置工事施工指針

この他にも、建物の大きさや使用水量に合わせた受水槽の容量や加圧ポンプの設置の要不要などについても詳しく指導されています。これは宝塚市の例ですが、その他市区町村においてもそれぞれ指導基準が定められており、建物の管理者はその基準に従って直結給水方式の導入または貯水槽水道の設置を行う必要があります。

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