水が美味しくないのは貯水槽が原因?
  1. マンション・アパートの水がまずい原因は貯水槽にあり?

マンションやアパートのお水がまずいのは
貯水槽が原因かも!

水がまずい原因の多くは「ぬるさ」にあり?

水がまずい原因の多くは「ぬるさ」にあり?

「水道水はまずくて飲めない」という話を耳にすることは昔に比べて少なくなった印象がありますが、それでもやはり戸建てよりマンションやアパートなどの集合住宅に住む人のほうがそういった理由からミネラルウォーターしか飲まないという家庭もありますよね。水がまずい原因としてはどのようなことが考えられるのでしょうか。

鉄くさい・サビくさい場合

鋼の水道管は内部に鉄が生じるため、長時間その水道管内にあった水は鉄くさい、あるいはサビくさくなります。耐用年数を超えた給水管を使っていると起こりやすい現象です。

生ぐさい場合

貯水タンクに藻類が発生している場合、そこに溜まった水に藻のニオイがつくことがあります。こまめな点検・管理を行っていない貯水タンクには非常に多い現象の1つです。

カルキくさい場合

カルキとはつまり塩素のことですが、水道水は塩素消毒されているため多少はカルキくささがあります。ただ受水槽で塩素が抜けてしまって水質が悪化しないよう、新たに塩素を注入しているような場合はより強くカルキくささを感じるかもしれません。

特定の臭いはないがまずい!という場合

水がまずく感じる原因1つは温度。貯水タンクの水温が上がり、蛇口の水がぬるくなってしまうと、特に何のニオイがなくてもまずく感じるものです。さらに生ぐささやサビくささが水についている場合、ぬるいと余計にそのニオイが気になります。

検査義務のない貯水槽もきちんと検査・清掃を

貯水槽の点検は法律で決まっている?内容や費用を紹介」のページで詳しく触れていますが、貯水槽の管理者はその点検および清掃を定期的に行う義務があります。ただし、この義務を果たさなければ水道法に基づいて罰則が適用されるというのは「貯水タンクが10m3を超える簡易専用水道」の管理者のみです。つまり、これよりも小さい貯水タンクを使っているマンションやアパートの管理者には、検査義務がありません。

いくら罰則がなくても、管理者責任において住民の健康を守るためにきちんと貯水槽が管理されているマンションやアパートももちろんありますが、残念ながらその逆も然りで、もう何年も一切検査を行っていないといったところもあるようです。貯水タンクに虫や小動物が侵入していたり、配水管にカビや錆びが発生し放題だったりする現象が起こる理由はここにあります。

管理者側である私たちは罰則の有無に関わらず、住民1人1人の健康に責任があるということを忘れないようにしましょう。そして小さな貯水槽の場合でも年に1度の検査と週に1度の残留塩素のチェック、そして1日1回は水質チェックを忘れてはなりません。

水道水をおいしく飲む方法はある?

水道水をおいしく飲む方法はある?

さて、カビくささや鉄くささ、生ぐささがある場合はただちに管理者に伝えて対策を講じてもらう必要がありますが、ちょっとしたカルキくささが気になる、あるいはなんとなくおいしくないという水道水をおいしく飲む方法はいくつかあります。

冷やして飲む

上記でも触れましたが、冷たい水はニオイを軽減するのでおいしく感じられます。市販のミネラルウォーターでなくても、水道水を冷蔵庫で冷やしておくだけでおいしく飲むことができます。

汲み置きをしておく

汲み置きしておくことで残留塩素が気化してカルキくささが軽減されます。

炭につける

水に炭を入れておくことで、炭に含まれるミネラルを得た水はいわゆるミネラルウォーターとなり、おいしくなります。炭はタワシなどでよく洗い、煮沸した後に乾燥させてから使うようにしましょう。

沸騰させる

一度沸かしてお湯にしたものを冷やして飲むとおいしく感じたという経験がある人は多いでしょう。これは煮沸することで水中の炭酸水素カルシウムや炭酸水素マグネシウム、あるいはミネラル分などが溶け出ていくことにより、柔らかい水になるためです。

振ってから飲む

水道水を容器に半分ほど入れてフタをし、振ってから飲むことで塩素が空気中に逃げておいしくなるという効果があります。

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