耐用年数が過ぎた貯水槽は
補修したほうがいい?取り替えが楽?
貯水タンクの素材「FRP」とは?
貯水タンクに使われる素材としてはコンクリートやステンレス、鋼+ナイロンパネルなどいろいろありますが、比較的安価であることや施工性のよさなどからFRP製の受水槽や高置水槽などが非常に多くなっています。
FRPとはFiber Reinforced Plastics(繊維により強化されたプラスチック)の略称で、樹脂を繊維によって強化して作られた複合材を指します。一時は半永久的に耐久性があると謳われ広まったこのFRPですが、実際には紫外線による劣化や接合部のパッキンの劣化などから、一般的な耐用年数は15年とされています。
細かくは強化材として使用される繊維の種類によってFRPにもさらに細分化された種類があり、グラスファイバー(ガラス繊維)を使って作られたものをG-FRP、カーボンファイバー(炭素繊維)で作られたものをC-FRPなどと呼びますが、FRP製の貯水タンクには不飽和ポリエステル樹脂をグラスファイバーで強化したG-FRPが一般的に使われています。